ある舞踊家の家 |
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2017年 08月 10日
5年前に完成した武蔵野の森の中にある「ある舞踊家の家」の階段が今回homifyのスタイルを感じる階段15選に選ばれた。
この建物、大変に思い出深い。私がドイツのSuttgartで約8年間生活していた時に、舞踊家ー笠井叡氏も2年遅れでStuttgartの生活を初めた。今までの彼独自の舞踊の為でなく、ルドルフ シュタイナーのオイリュトミーを勉強する為にStuttgartにやってきたのだ。Stuttgrt工科大学のメンザ(学生食堂)で笠井さんと会った。大勢のドイツの学生達がいる中に、30代の若き日の笠井さんが長いマントを着て現れると、人々の目が一斉に笠井さんに注がれる。それほどオーラの強い人だった。 その彼がもうすぐ70歳を迎えようとしていた6年前、私にお呼びがかかった。50年以上も住み続けた国分寺の家を建替えたいという話だった。笠井ご夫妻の終の住処がほしいと。 庭を隔ててすぐ横に笠井さんがずーっとレッスン場として使っている「天使館」がある。木造の小さな建物であるが、毎日沢山のお弟子さん、生徒さんがまた海外からのお客様達もこのレッスン場にやってくる。朝から晩までダンスが繰り広げられる。笠井家ではそのお弟子さんや生徒さん達の出入りも多いという。 笠井さんのご希望は、1階は道路側から3つの空間に分かれていて玄関ーサロンーキッチンが1直線に東の緑に抜けている事。そこから2階寝室へとご自分の書斎へとの階段は分けてほしい事。玄関の入口は正半円アーチ型で玄関に入る前の空間がほしい事。外壁は真っ白である事。内部は白漆喰塗りでサロンの天井は吹抜けでRを付けてほしい事だった。 そこで私達はプレゼンとして5案を作り笠井さんに持って行った。そしてものの1分で今の家の案が選ばれた。ほんの一瞬の決定だった。 それが、サロン中央から2方向に分かれる階段のある案だった。 笠井さんご夫妻はこの家をとても気に入ってくださった。 お二人が私達と一緒に設計、工事と最初から最後までしっかり見守り続けて下さった事に感謝で一杯だ。 今も笠井叡氏は国内外で精力的に踊り、多くの弟子達を育てている。 私達にとって大変印象に残る、楽しい仕事だった。 ▲
by matsui-ken
| 2017-08-10 10:14
| 作品の紹介
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