2018年 11月 01日
木曾桧風呂 |
我家は築20年コンクリート打放し4階建てで一番上の4階に浴室がある。設計当初より浴室は日本の誇る木材木曾桧で作りたいと望み、壁床共に総桧の浴室を実現させた。浴室は屋上テラスに囲まれていて、お風呂に入りながら庭園(とは言っても小さいが)が楽しめ、夜には月見ができる。
木のお風呂は掃除が大変だという人が多いが、決してそんな事はなく水張りと乾燥の繰り返しでよい。お湯を抜く時底をかるくスポンジで拭いてあげる程度。ただ新しいお湯を入れる時に、木がしっかり乾燥していると入った時にとても気持ちが良い。
当初は15年も経てば桧風呂はダメになり取替を覚悟していたが、結果20年もってくれた。とはいうものの最後はいつ底が抜けるかとハラハラしながら入っていたが、とうとうこの暑い夏頃から水が抜けるようになり、今回の浴槽のみの取替となった。
作ってくれたのは最初に頼んだところと同じ、門前仲町で代々受継いできた老舗の和田製作所。ここは桧風呂の専門店で、日本のみならず海外からの注文も多数受けている大忙しの製作所である。御主人の和田さんが自ら作ってくれる。
10月中旬秋晴れの日その桧風呂桶は運ばれてきた。
この瞬間赤子の誕生のような輝きと初々しさが広がった。
水を入れてみると濡れたところはさらに光る
家の桶は小さめで膝を少し曲げて入る事になるが、
深さがあるので、首までつかってとても気持ちがよい。
そして小さい程桧の温もりに包まれて癒されるのだ。
既に2週間以上経っているが、桧の香りと人肌の感触は続く
やっぱりお風呂は桧風呂に限る
20年前の浴室 この時の桶より今回の桶の桧の板厚は少し厚い
当事務所で最初に設計した諏訪の家の温泉掛け流しの桧風呂
本場木曾の製作所で作ってもらった。
下記のサイトでも紹介されています。
by matsui-ken
| 2018-11-01 09:30
| 現場の様子
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