2015年 03月 24日
能舞台のすごさ |
能舞台は、能を演じるための舞台でその大きさ、形態、仕組みは、決められている。
基本的に照明は自然光とされ、マイクやスピーカー等の音響装置はない。
元は能舞台は野外に建てられていたもので、雨天の時等には中止しなければならないため室内に移された。
比較的最近建築されたのが国立能楽堂で、家の事務所から歩いて5分の距離にある。
建築家大江宏氏による。彼は他にも幾つか能楽堂を建てているが、この国立能楽堂は能舞台も新しく建てた。
舞台の広さは三間四方と決められているが、芯々か内々かで変わってくる。国立能楽堂のは芯々であるため、他より狭いと言われている。
今回紹介する杉並能楽堂は、古い能舞台(築105年)を移築し、観客席(86年前)を新しくしている。
人間国宝山本東次郎氏のもので、住いもここにある。私の能の先生ー山村庸子氏は好んでここをお稽古会の場としているので、私にも親しみのある能舞台である。
観客は、座布団を敷いて床に座る。高窓からは自然光が入り、時間時間によって舞台の有様が変わる。
海に浮かんだ神社として有名な厳島神社にも能舞台が海を背に浮かんでいる。
年に1度11月に喜多流友枝昭世氏の舞いが、ちょうど水が満ちてぴちゃぴちゃと音を立てる時に始まる。
by matsui-ken
| 2015-03-24 10:05
| 能
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